解決事例
解決事例のご紹介

逸失利益が認められ、大幅な増額につながり、約1200万円の増額に成功

愛知県在住 男性 (30代)

受傷部位 右肘、鎖骨(右肘頭骨骨折、右鎖骨骨折)
等級 併合11級
解決金額

約1800万円

約1200万円UP

保険会社提示金額
約600万円

事故の概要

バイクを走行中の30代男性が、自動車に追突され転倒し受傷した事件。
被害者は、本件事故により、右肘と鎖骨を骨折。受傷後ただちに弁護士に依頼。
治療の結果、右肘の可動域制限、鎖骨の変形が認められたため、証拠資料を収集し、後遺障害の申請を行い、後遺障害併合11級の認定を受けた。

ご相談者様のご要望

治療終了までの相手方保険会社対応や治療終了後の相手方保険会社との交渉を任せたい。

この事例の争点

加害者は、被害者が急ブレーキをかけたため、追突したと被害者側の過失を主張したため、①過失割合が争点となりました。また、被害者は、事故前年の収入が特別の事情によって、それまでの年収より大きく減収していたため、②基礎収入についても争いがありました。さらに、相手方は鎖骨の変形障害は労働能力喪失率に影響しないと争ったため、③労働能力喪失率も争点となりました。
なお、示談交渉では、最終的に、当方提示1800万円(当初2100万円)に対し、相手方提示は600万円と隔たりが大きかったため、やむを得ず訴訟提起しました。

解決内容

訴訟では、実況見分調書を取り寄せ、「被害者が急ブレーキをかけた」という事故時の加害者の説明がないことを根拠にして、被害者の過失がないことを前提に、和解により、概ね以下の内容で解決しました。
加害者から被害者に対して、約1800万円を支払う。

〈内訳〉
傷害慰謝料    150万円 
後遺障害慰謝料  400万円
後遺症逸失利益 1250万円
 
示談時の相手方保険会社提示額約600万円から1200万円増額しての和解となりました。

ポイント

本件では、過失割合のほか、被害者の事故前年の収入が特別に低いという事情があったため、前年以外の収入資料の提出とともに、前年がなぜ特別に低かったのかという事情を詳細に主張すること、また、鎖骨の変形障害についても、変形のみならず痛みが残っており、業務に支障を来していること(被害者は介護業務に従事)を丁寧に主張し、裁判官に理解してもらうことが必要でした。 その結果、被害者の特別の事情が裁判官に理解され、希望通りの和解案を提示してもらうことができました。